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富山県のアカデミア発スタートアップ創出に向けた産官学金共創イベント
TeSH主催 “TOYAMA Interdisciplinary Fes. 2025” を開催

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開催日時: 2025年9月26日(金) 13:00-17:00 交流会17:00-18:00
開催場所: ANAクラウンプラザホテル富山3F メイン会場 鳳の間、交流会 ASUKA
主催: Tech Startup HOKURIKU(TeSH)、富山大学、富山県立大学、富山高等専門学校

TeSHは、JSTの大学発新産業創出基金事業「スタートアップ・エコシステム共創プログラム」に全国9つのプラットフォームの一つとして2024年2月に採択されました。北陸のアカデミア発スタートアップを質量とも格段に向上させることがTeSHのミッションであり、開始して1年半を迎え、北陸各県の行政、スタートアップ支援団体、地場企業、金融機関、アルムナイを巻き込んだ産官学金連携をより地域に根差して深堀りする施策に着手しました。その第一弾として、8月にFUKUI Interdisciplinary Fes. 2025(FIF2025)を開催し、この度、第二弾として、TOYAMA Interdisciplinary Fes. 2025(TIF2025)を開催しました。

来場者は、民間企業44名、県・自治体関係15名、金融・VC等15名、学校関係者67名、メディア・その他9名の、総数150名となりました。
冒頭、2大学、1高専の学長・校長の挨拶、TeSHプログラム代表によるTIF2025の主旨説明のあと、富山県の代表的なものづくり企業の立山科学(株)代表取締役社長の水口勝史様に「北陸からスタートアップ生み出すには」という演題で特別講演をしていただきました。
水口社長からは、海外においては地域にスタートアップ拠点都市があり、その中核には必ず大学があり、今後、富山の企業もTeSHに関わっていくと決意を述べられました。また、海外の事例として、フィンランドのスタートアップの北欧最大のテックカンファレンスベント「SLUSH100」の紹介をされました。そして、最後に北陸からスタートアップ生み出すには、スタートアップを生み出す・育てる『空気』が必要であり、「若手・学生が挑戦しやすい環境づくり」や「挑戦を応援する地域文化」を産学官連携で取り組むことが重要であると提言され締められました。

後半では、協力機関である富山県、ジェトロ、ほくほくキャピタルの活動紹介のあと、2大学・1高専のプログラム共同代表によるスタートアップ創出支援の取り組み、ならびにTeSHギャップファンドに採択された中から富山大学山本准教授、富山大学歌准教授、富山県立大学鎌倉講師、富山県立大学唐山教授の成果が紹介されました。
そして、最後のセッションは、2大学・1高専が推薦する5つのシーズ、合計15件の3分間ピッチです。15人の発表者は、いずれも今後ギャップファンドに応募する候補者たちで、初の3分間ピッチへの挑戦にもかかわらず、時間内でわかりやすく、かつ熱意を持ってプレゼンをしてくれました。

TIF2025終了後に、17時から開催された交流会で、ピッチ15件の中で特に優秀な4名が表彰されました。表彰状は、富山大学齋藤学長、富山県立大学小笠原学長、富山高等専門学校國枝校長から各大学・高専の受賞者に授与されました。

推薦者
富山大学 恒枝教授 北陸経済連合会、ジェトロ
PARTNERS FUND(株)、(株)デフタ・キャピタル
富山大学 森本准教授 北陸電力(株)
富山県立大学 古澤准教授 ほくほくキャピタル(株)
富山高等専門学校 迫野准教授 富山県商工労働部地域産業振興室 スタートアップ創業支援課

閉会に当たり、TeSHプログラム代表の金沢大学中村理事は、「8月の福井、9月22日の東京、そして本日の富山と、北陸発のイベントが相次ぎ、「北陸は熱い」という声が広がっています。地域の挑戦と連携が注目され、スタートアップ創出や地域活性化への期待が高まる中、北陸が一丸となり未来へ向けた歩みを進めてまいります。」と締めくくりました。

TeSHでは、地域プラットフォームとしての強みを発揮するために、引き続き北陸3県持ち回りの産官学金共創イベントの開催を継続していく予定です。

学長・校長挨拶の様子 
立山科学(株)水口社長の特別講演の様子
会場の様子