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国際高等専門学校主催“ICTスタートアップコンペティション2025”に参画
―パネル討論とアジア4か国から11組のピッチを実施―
2月21日(金)金沢工業大学扇が丘キャンパスにおいて国際高等専門学校(ICT : International College of Technology)主催のスタートアップコンペティション2025が開催されました。TeSH(Tech Startup HOKURIKU)から、プログラム代表の内田特任教授(JAISTスタートアップ推進室長)がパネル討論ならびにピッチコンテストの審査員として参画し、スタートアップの国際化について意見交換をしました。
パネル討論のテーマは、“Startup situation in Japan, outlook, opportunity”です。司会は国際高専のMEBUSAYA教授、パネラーは、国際高専鹿田校長と内田プログラム代表のほかに、海外2名(起業家、投資家)及び国際高専卒業生(起業家)、合計5名です。
海外のパネラーからは、「戦後、ソニーなどの革新的企業が産まれ世界経済をけん引してきた日本が、なぜ停滞しているのか?そして、なぜ、スタートアップで後塵を拝しているのか?」などが問題提起されました。司会・国内パネラーは、「日本は、文化的にchangeではなくimprovementが得意であった。しかし、このままでは発展はなくスタートアップ的な発想が必要である。これまで、後塵を拝している日本は、ようやく政府が“スタートアップ5か年計画”を打ち出したところである。」と回答をしました。内田プログラム代表は、「その政策を担うTech Startup HOKURIKUが2024年2月に開始した。この1年だけでも、この北陸3県のアカデミアから140件を越えるシーズを発掘した。北陸地域には大きなポテンシャルがある」と発言をしました。

スタートアップコンペティションには、国際高専生および海外協定校の生徒の11組が参画しました。内訳は日本3,ベトナム3,タイ3,マレーシア2で、このうち3件が会場で発表、8件がオンラインでした。いずれもアイデアベースの発表ですが、各国の社会課題の解決を目指す事業が半数近くを占めていることは、グローバルコンペティションの特徴と言えます。
最優秀賞は、見事なプレゼンに全審査員が高得点をつけた国際高専の2名の女子学生が選ばれました。二人は高専1年生、つまり高校1年生です。ネイティブ並みのプレゼンは驚きでした。
国際高等専門学校は、高等専門学校が担う技術教育に国際性と社会性の教育を加え、10年がかりで実現した英語を公用語とする学校です。
このような先進的な構想を持つ高専が北陸地域にあることは心強く思います。北陸地域のアカデミアも英語でのピッチが普通となるように、スタッフを含めてスキルアップしていく方向です。
